一括にトラックドライバーと言ってもその仕事内容の幅は凄く広いです。
今回は冷凍車編です。
わたしが現役で8年従事しているので、ある程度の目安にはなるかと思います。
これからドライバーになろうと考えている人や、現役ドライバーだけど冷凍車に従事していない人向けに記事を書きました。
この記事を読んで少しでも冷凍車に興味をもって参考にしてもらえるとうれしいです。
必要な資格は運転免許とフォークリフトのみ
運転免許は言わずもがなですがフォークリフトも持ってればいいなぁ程度です。
ぶっちゃけフォークリフト免許の提示を求める取引先は少ないですから。
ほとんど黙認されてます。
とはいえ事故を起こせば問題になるので客先で乗れませんと言えば良いだけ。
乗る前提の契約なら会社で取得させてもらえますので大丈夫ですよ。
仕事内容
冷凍トラックで運ぶ荷物のほとんどが食品です。
匂いが強い食品を運ぶ時は他の荷物に移りやすいので注意が必要。
実際わたしの場合、匂いが他の荷物に移った理由で汚損扱いにされて大型トラック満車の荷物を受け取り拒否されたことがあります。
ですので、こまめに荷台の清掃をしなければなりません。
運送会社によっては1日の仕事終わりに、毎回洗車しなければならない所もあります。
パレット積みの場合
パレット配送なら荷崩れ防止でラップを自分で巻かなければなりません。
あらかじめラップを巻いてくれている会社もありますが、フォークリフトで短い距離しか運ばないので巻きが甘い所が多い。
ですので自分でガチガチに巻き直します。
またトラックにより乗せられるパレット枚数は決まってますので、乗せられるパレットで収まる様に積み込みをしなければなりません。
なので荷物を積み足しをしてラップを巻く作業も発生します。
パレットに乗っている荷物により隙間が開く場合も多々あるので仕切板や発泡材をパレットの間に入れます。
バラ積みの場合
バラ積みの場合は簡単でリフトマンが入れてくれるパレットをガンガン積んでいくだけです。
荷姿の大きさや数量が違うので面を合わせるのに少し慣れが必要です。
荷物の面を合わせないと
- 荷締めが決まらない
- 荷物が荷崩れを起こす
- 破損の原因にもなる
とはいえ、最終の積み込みの少し前に調整すればいいのである程度の面合わせで問題ないですけどね。
個々で全然積み込み方法が違いますので。。
また配達件数が多いと誤配やテレコの可能性がでてくるので仕切板や緩衝材を使って区切って積み込みをしなければなりません。
積み込みの時は覚えていても運転中にほぼ忘れますw
なので横着しないでキッチリと区分けして作業するのがポイントです。
冷凍車特有の注意点
音量がデカい
最近の冷凍機は昔よりは多少マシですがやはり慣れるまでは音が大きいと感じます。
エンジンを切って寝ているのに慣れているドライバーは中々慣れるまで時間がかかります。
慣れたら爆睡できますけどね。w
駐車に気を使う
自分は音に慣れていますが周りはそうはいきません。
特に夜間は気を使います。
高速道路のSAやPA等で駐車する場合なんかは隣に駐車すると反響でさらに音がうるさいので冷凍機が付いてる側(ほとんど運転席側)に1マス空けて駐車します。
とはいえ夜間のSAは駐車場確保が激戦なので無理なんですけどね。
エンジンを切って休息しているドライバーからしたら…イラッとされる事が多いです。
音が大き過ぎる冷凍機は真横に駐車されると隣のトラックがうるさ過ぎて出ていく事も多々あります。
同僚や知り合いのドライバーの中にはカバーを開けられたり、吸気口にビニールを張られイタズラをされた人も多い。
配送先でも近隣の苦情で夜間駐車禁止の会社も多いので手間がかかります。
実際会社と住宅の距離が100メートル以上離れていても苦情が来て駐車禁止になった所も……ツライ(泣)
キツイポイント
バラ積みがメイン
1ケース4〜5kgの製品荷物もあれば40kgの原料もあります。
大変と言えばそうなんですがバラ積みが苦にならないドライバーも居ますので基準がドライバーで別れます。
わたしもバラは別に苦にならないタイプです。(強がり)
もちろんパレットやカゴ車配送は楽ですから大好きですけどね。
待ちが長い
冷蔵庫の規模により積み下ろしのトラック台数が決まってます。
パレットやカゴ車は15分ぐらいで完了しますがバラは時間がかかる。
荷物や倉庫のリフトマンの状況次第ですが1時間〜3時間程の作業しますので回転率は悪いです。
なのでトラックが殺到する回転率が悪い倉庫に入出庫に行く場合は待機時間が発生します。
倉庫側もスムーズに入出庫の回転率を上げるためにパソコン管理をして、作業効率向上している企業もありますが、大幅な解決策にはなってないですね。
件数多いと大変
運送会社により差が激し過ぎます。
1〜2件で終わる運送会社もあれば15〜20件回る運送会社もあります。
(長距離)
件数が多い運送会社ほど要領と段取りが必要。
10〜20個の入出庫ならバースに付けずに外から台車で運んだりしますが、最近はそれすらも禁止になっている企業も多い。
曜日や日によって倉庫の込み具合や状況を予想して行動しなければ終わらないです。
それで給料が高いなら良いのですが、ドライバーに還元されないブラック運送会社も多いので運送会社選びはホントに重要になります。
メリット
夏は涼しい
もちろん冷蔵庫と外気温の差が激しいので暑いですが、冷蔵庫での作業なので比較的涼しいです。
冷凍車になれると一般のトラックには乗れません。
ってくらい夏が苦手になります(笑)
とはいえ冷凍車でもドライの荷物も扱う運送会社もあるので、ウィング車と違いケツ下ろしなのでめちゃくちゃ暑いんですけどね〜。
汗がハンパじゃないです。
もちろんドライバーによって違いますよ。
真冬でも半袖で頭から湯気が出てるドライバーも居ますし夏でも汗をかかないドライバーも居ます。
ちなみにわたしは夏でも汗をあまりかかないです。(病気かな?)
パレット仕事もある
バラがメインの運送会社が多い中パレット配送メインの運送会社もあります。
ちなみにわたしの会社は8∶2ぐらいの比率でバラとパレット仕事があります。
普段はバラをメインにしているのでパレット仕事が当たると極上の仕事と勘違いしてしまいがちですが、やはり圧倒的に気楽ですね。w
逆に均等に仕事を割り振らないとドライバー同士でギクシャクしてしまうので配車係は大変ですけどね。
給料が比較的高い
バラはパレットと違い歩合が高い運送会社もあります。
なので同じ時間働くのなら少しでも給料が高い会社に行くほうがお得とも言えます。
とはいえ、体感的には月3〜5万円ぐらいなので(目安)バラを敬遠するドライバーも多いので個人の判断になりますけどね。
結局のところ運送会社次第ですけどね。
まとめ
冷凍車は他のトラックに加えて注意点が多いので気を使いますが、
ぶっちゃけすぐに慣れますので深く考えなくても大丈夫です。
あくまでわたしの経験や主観を書いていますが、サンプル1として鵜呑みにしないで「ふ〜んそうなんだ」ぐらいの感じで読んでくださいね。
また随時更新していきますのでよろしくお願いします。
最後まで読んで頂きありがとうございます。