運送会社に就職すると、切っても切れない関係になる配車との関係。
配車係がドライバーの給料をコントロールしているので無下にはできない。
そんな大事なポジションの配車係なのですが、初めてドライバーになる方にとっては分かりにくいと思うので記事にしました。
定期便や宅配の仕事しているドライバーはあまり絡みがないですが、それ以外のドライバーにはほぼ関係ある記事となってますので参考にしてもらえたらうれしいです。
必要な資格
運行管理者
どの運送会社でも配車係は運行管理者の資格を取らせてくれます。
1回目は会社が負担してくれますが、2回目以降は会社により規定が違います。
圧倒的なコミュ力
荷主、会社、ドライバー、が密接に関係してくるのでお互いが丁度いい距離感を探りあい議論しますが、荷主の一方通行になる場合が多いです。
しかも短時間で決断しないとすぐに、違う荷主から違う選択を迫られるので素早い対応が求められます。
要はすごく大変です。w
仕事内容
運転手の教育(傭車も含)
元運転手が配車になるパターンが多いので仕事の流れが分かる。
自己中な運転手もいるので、要望なのか、ただのワガママなのかをハッキリとマニュアル通りに伝える事が重要です。
ワガママを通せば前例を生み、他のドライバーが突っ込んでくるので取捨選択はかなり大事。
人間関係ですので非常に難しいですけどね。
運転手の仕事の調整
運転手の給料は配車が握っています。
流動的な仕事をこなす上で忖度なしの配車を心がけなければなりません。
運転手によって優先順位が違うので高いコミュ力が必要です。
荷物の段取り
運転手により仕事効率が違います。
運転手の運行を完璧に把握して会社を回します。
突然のトラックの事故や故障などのリスクも考えながら段取りしなくてはなりません。
営業
直接営業は余りありませんが、獲得してきた荷物を内容を詰めて段取りを行います。
主に
- 売上予測
- 時間割
- 荷物の形状
- 荷卸先の情報
- 新しい傭車の確保と囲い込み
- 荷主とのコミュニケーション
円滑に仕事する上で荷主と寄り添いお互いの利益のために密なコミュニケーションが必須です。
- 荷主の月間の製造予測
- 荷主の要望と提案
- 情報共有
- 中長期の仕事の構想
- ストレスケア
給料
25万~35万
一般事務職よりは高い給料ですが、業務は激務。
上司がしっかりしてないと仕事は丸投げされ、手柄は横取りされてストレスがたまります。
会社により社長や支部長が配車する所もあります。
運送会社での序列は高い。
評価されたら幹部に昇格することも・・・。
嫌われる配車は?
会社からの圧力
荷主→運送会社幹部→配車係→ドライバーへダイレクトに伝えてきます。
もちろんドライバーは仕事なので受け入れますが・・・
伝え方を間違えると色々と支障がでます。
忖度配車
人の顔色をうかがって配車
自分に不利益がかからないようにドライバーのワガママを通してしまう配車…
それドライバーは全部ミテマス
電話対応
シンドイアピール
いそがしいアピール
命令口調のしゃべり
繫忙期の時は本性がすぐに出てしまいます。
仕事が出来る配車とは
庸車(下請けのトラック)をかき集められる駆け引き
配車係のメインの仕事です。
ぶっちゃけ庸車を上手に活用出来ればどこの運送会社でも重宝してくれます。
- 日時・時間・場所
- 荷物の種類
- バラ or パレット降ろしかどうか
- 運賃
- 帰り便の有無
などを考慮して車の手配をするので閑散期ならともかく、繫忙期はもう手が足りないくらい忙しいです。
忖度しない
忙しい時はお互い協力。
ワガママボーイの要望は却下
過ぎる場合は干される事もあります。
ドライバーの味方
ドライバーあっての配車と分かっている。
が・・・実際はそんな暇はないので問題が起きるまでほったらかしが多い。
柔軟な対応
伝え方1つでドライバーの反応は違う。
考えかたが、個で全然違うので駆け引きと線引が重要。
売上アップ
塵も積もれば…
各傭車の運賃比較や効率のいいやり方を日々模索して売上に貢献します。
トライ&エラーを繰り返す中で犠牲になるのはドライバーなので度々衝突することもあります。
高速代
運送会社の中には高速代金を少しでも浮かすために一般道路を走行するように指示する場合もある。
大抵の場合は会社で細かく決まっているのでドライバーが気にする問題ではないです。
感情で左右されない
論理的に納得してもらう話術
情報共有
事故や災害時の迅速な対応
配車係との上手な付き合い方
シンプルにこの2つです。
- 仕事の実績を作る
- 自分の意思表示をはっきりと伝える
仕事の実績を作る。
仕事を何でもこなすことで配車係から
- 信用される
- おいしい仕事を割り当ててもらえる
- 自分の都合も聞いてもらえる
自分の意思表示をはっきりと伝える
仕事を選り好みするのではなくてきちんとコミュニケーションをとりましょう。
結構あるあるですが、配車係は基本忙しいのでドライバーの意見なんてキチンと聞いてもらえない場合が多いです。
1人のドライバーの意見を聞くと全員のドライバーの意見も聞かないといけなくなるから・・・
逆に何も言わないと何でもやってもらえる都合のいいドライバーに成り下がるので対応も丁寧に考える必要があります。
まとめ
会社がホワイトでも配車がしっかりしていないと運転手も長く続きません。
配車が嫌で会社を去るドライバーをたくさん見てきました。
逆にシンプルにこの人スゲーて言う配車マンも見てきました。
ホントに配車次第で会社は変わりますのでこの記事を参考にしてもらえたらうれしいです。
最後まで読んでくれてありがとうございます。