最近またメディアで取り上げられて問題になってる路駐問題。
とはいえこの問題はもう何年も前から提唱されている事なので今さらどうしたの?
って感じですね。
そこでこの記事では、ドライバーだけの責任になすりつけるメディアや人間にストップをかける記事を書きました。
宅配需要が拡大して消費者の皆さんのリテラシーも上がり、理解してくれている方も多いですが、それでもドライバーだけではどうする事も出来ない問題がかくれているのです。
お先に結論から言うと
- ドライバーの罰則を強化しても無駄
- 荷主には逆らえない。
- ドライバーも好きで路駐なんかしたくない。
少しでも参考にしてくれたらうれしいです。
トラックの駐車場問題
荷主には逆らえない
今も昔も荷主の言う事は絶対です。
もちろん運送会社を理解してくれている荷主も居ますが、無理難題を平気な顔で言う荷主も居ます。
では何故無理難題でも条件を飲まなければならないのか?
答えは簡単です。
運送会社が多くある為です。
運送会社は全国におよそ6.7万社あります。
なので荷主は
- 「運送会社を変えたらいいだけ」
- 「運送会社はいくらでもいる」
- 「A〜Bに運ぶだけの単純な仕事」
って思っている荷主が凄く多いです。
運送会社も油断すればすぐに営業をかけられ荷物の取り合いになるのでできがきではありません。
物流を悪者にすれば良いと思っているメディアは多い。
考えてみて下さい。
ニュースで取り上げられる映像はトラックにスポットを当ててるのがほとんど。
理由は簡単です。
荷主がメディアのスポンサーですから取り上げられないのですよ。
トラックの仕事はどんな下請けの仕事でも大きい広告を打っている上場企業の荷物or関連会社の荷物も運んでいます。
自分らの給料の根源なので悪く言うはずがありません。
なのでトラックが悪いと言えば簡単で視聴率も取れるからスポットが当たるのです。
仕方ないですけどね。
荷主が駐車場を確保してない
立地が悪く敷地も狭い会社も沢山あるのでドライバーは神経を使います。
道に路駐して積み込みをする会社もザラにあります。
1番困るのは待機場所が無いのに、受付は直接トラックで行く場合。
すぐに対応してくれるのならまだしも
「今一杯だから出ていって近くで待機しておいて。電話しますから」
と言われること。
工業団地や港湾ならどこでも待機場所はありますが、住宅街のど真ん中で待機場所がほとんどない取引先だった場合は?
非常に困ります。
土地勘があるドライバーなら待機場所の目星がつきますが、初めての場合は?
受付に優しく聞いても
- 「しらん」
- 「わからん」
- 「とりあえず出ていって」
なんて冷たく言われます。
トラックあるあるですね。
わたしがトラックドライバーでの1番イラッとする業務です。
何時間でも待機するから待機場所を用意してください。
って思ってますね。
待機が長いとそれはそれでイラッとしますがわたしは全然大丈夫な方です。w
時間厳守
駐車場が狭い会社で入れ代わりが激しい会社は時間で区切り段取りしています。
その為分刻みでトラックを管理しなければならず、ドライバーは近くの待機場所(路駐)で待機せざるを得ない場合が多くあります。
もちろん警察が来たら速やかに移動せねばならないので面倒くさいですけどね。
年々駐車スペースが減少
トラックが路駐出来るスペースは年々へってきています。
まぁほとんどの場合は、ドライバーのポイ捨てによる近隣住民の通報ですけどね。
わたしも街中にある会社の近所で唯一路駐出来るスペースがパイロンが立っていたり埋め込みポールがあったりするので非常に困ります。
もうぐるぐる走り続けて時間になれば差し込みますけどね。
結局はドライバーの自己中なマナーにより他のドライバーの迷惑になっているのも事実です。
SA.PAの駐車場少なすぎ問題
夜21時00分になると深夜割を待つトラックが多く駐車も簡単には出来ない。
そもそもnexcoが公表しているデータでは、1台あたりの駐車時間を1時間の回転率で計算して設計してあるので当然トラックは溢れる状態になる。
どうしても降ろし先の状況、深夜割待機、ご飯、トイレ、風呂、ゴミ、休憩時間の兼ね合いでとても1時間では回転するはずがないのは明らかですね。
国と一体となり改善してほしいが、根本的な解決には時間がかかる。
高速の深夜割料金問題
少しでも利益を残したいのでドライバーには深夜割で通行するのを強制している運送会社がほとんどです。
その為無駄な拘束時間が伸びドライバーに負担を掛ける。
ドライバーも深夜割をしないと給料から天引きされるので仕方ない。
いまだに下道で長距離を走らされる運送会社も多いですね。
負担は会社ではなくドライバー自身
ドライバーの給料は運賃で決まる。
しかし社則で運行内容により細かくマニュアルが設定されているので、ドライバーの勝手には出来ない。
ドライバーの負担が少ない程ホワイトだとも言える。
仕事内容により天と地の差があり同じ仕事内容でも運送会社により給料も違うのだ。
根本的な解決策はない
ドライバーを安く使う事で会社を回し仕事を回し、利益を得るこの構図はこれからも変わりません。
国も運賃是正の事は
「まだその状況にはない」
と明言しています。
運送業を仕事に選んだドライバーが悪いのか
確かにドライバーをこき使う運送会社は沢山あります。
その方が会社は儲かるから。
ドライバーはブラック運送会社に入社しない事が最優先になります。
そのためには
- 相場を知る
- 運送会社の立ち位置を知る
- 自分のスキルを上げておく
事が重要になります。
自分にスキルがあれば、ブラック運送会社に入社しても見切りをつけて転職すればいいだけの話しですから。
駐車スペースを考えなくて良い仕事
もちろん全てとは言わないが相対的にみたわたしの持論です。
参考程度に
2㌧4㌧トラック
トレーラーや大型に比べたらまだマシな程度ですが…
わたしも4t車で長距離していましたが駐車に困った事はあまりありません。
その代わり現場の指示で思いもよらない場所で待機をさせられる場合もあり、近隣住民の通報で警察が来る。
なんて場合も多くありましたけどね。
地場配送
件数を抱えているので待機なんて基本しない。
混雑していたら後回しにすればいいだけ。
都会の配送は駐車場が確保出来ない場合はツーマンで配送するので余分なコストがかかる。
タンクローリー
特殊車両なので作業場所が違う。
被る事はほぼない。
時間、曜日等が決められているので、駐車場問題はあまり関係ない。
定期便、専属便
定期便のドライバーも比較的、駐車には困らないです。
ただし長距離は別です。
夜中に走ることが多いのでSA.PAは満車状態なので430が本当にキツイ場合が多い。
- 430とは
- 4時間連続運転したら必ず30分間休憩しなければならない
まとめ
駐車場問題は、ドライバーにとって死活問題です。
ただドライバーのマナー違反により自分の首を締める問題でもある。
根本的な解決は
- 高速の時間割の変更
- 荷主と近隣住民の理解
- ドライバーのマナー違反の是正
ですが…
難しいですね。
ホワイトな運送会社は積極的に
- 荷主との連携
- ドライバーの拘束時間短縮
- 仕事の段取り活性化
を推進しています。
とはいえ道のりは遠い。
また忘れた頃に問題提起をしてくるんでしょうね。
たかが駐車場問題と言えばそうなのだがドライバーにもストレスが掛かるのも事実。
駐車するということは帰る時間が遅くなるということ。
どのドライバーも待機なんかしたくありませんからね。
少しでも参考になればうれしいです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。